たこ焼き屋を運営する中村さん(左)と片山さん(右)=東近江市伊庭町

たこ焼き屋を運営する中村さん(左)と片山さん(右)=東近江市伊庭町

 滋賀県東近江市伊庭町に金曜だけ開店するたこ焼き屋がある。地元の主婦2人が「住民の憩いの場になれば」と利益を追求せず運営を続けている。店内は毎週、近所の子どもや高齢者でにぎわっている。

 店の名前は「伊庭川たこやき」。店の周囲は家屋が立ち並び、飲食店が少ない地域。中村朱美さん(63)と片山領子さん(56)が、子どもから高齢者まで気軽に集まれる場所を作ろうと、昨年5月にオープンした。

 たこ焼きはピンポン球よりやや大きいサイズで、6個入り300円、3個入り150円。1人前ずつ注文を受けてから焼いており、紅しょうがやネギが苦手な人は抜いてもらうこともできる。小学生以下にはラムネやスナック菓子も無料で配布している。

 空き店舗を改装した店内にはテーブルや10席ほどのイスがあり、地元の小学生や高齢者など約20人が毎週訪れる。2人や来客は、たこ焼きができるまでの間、「宿題は終わったん?」「畑作業が大変やわ」などと談笑する。伊庭町自治会長の中村光志さん(68)は「子どもたちと気軽に会話ができて楽しい。外出するきっかけにもなる」と感謝する。

 店を切り盛りするのは2人だけなので、営業は週一度。売り上げから材料費や容器代、ガス代などを差し引くと収益はほぼゼロだという。中村さんは「もうけはなくても、伊庭に住む人たちの笑顔を見るとお店を続けようという気持ちになれる」と語る。

 午後2時~同6時半。中村さん090(1075)2863。