白い花を咲かせたヒツジグサを見守る澤田さん(右)と前川さん=高島市今津町中沼1丁目

白い花を咲かせたヒツジグサを見守る澤田さん(右)と前川さん=高島市今津町中沼1丁目

 「琵琶湖周航の歌」発祥地の滋賀県高島市今津町で、歌ゆかりのヒツジグサが今年も開花し始めた。愛らしい小さな白い花がJR近江今津駅周辺の池や鉢の水面に浮かび、観光客や住民を和ませている。

 ヒツジグサは多年生の水草で、きれいな水を好む。大正時代に吉田千秋が作曲した「ひつじぐさ」が、琵琶湖周航の歌の原曲となった縁で今津町地域で親しまれている。市民団体「環境を守るいまづの会」のメンバーが、駅周辺にある池や琵琶湖周航の歌資料館(中沼1丁目)前に置いた鉢で育てている。

 未(ひつじ)の刻(午後2時)ごろに美しく花を開かせる特徴が名の由来となっており、清らかな花が昼下がりの日差しを浴びて輝いている。4日午後、メンバーの澤田清さん(89)と前川勉さん(71)が、水面の藻を取り除く掃除の準備に訪れ、生育状況を見守った。澤田さんは「ヒツジグサは歌の象徴。多くの人に見てもらえるよう、世話を続ける」と話す。

 花は10月下旬ごろまで楽しめるという。