医薬品メーカーの日東薬品工業(京都府向日市)は、乳酸菌などの有用微生物を創薬に生かすため、本社内に「NOSTER(ノステル)バイオ研究所」を開設した。腸内細菌などを活用した創薬の研究を加速する。

 2階建て施設で製剤用に使っていた部屋約80平方メートルを改修し、5月に28人体制で稼働を始めた。投資額は約8千万円。

 同社は有用微生物の培養技術や機能性の研究に強みがあり、整腸剤や強壮剤を主力とする。新研究所では、さまざまな疾病に関連するとされる多様な腸内細菌や、その代謝物の一つである脂肪酸を集めたライブラリーを構築し、創薬向けのサンプル供給や分析体制を整える。

 今後は大学や研究機関とも連携して有用微生物の基礎研究から臨床研究にも広げ、腸内細菌をコントロールする次世代医薬品の開発を目指す。