大津市の園児死傷事故を受け、安全確保に向けた交差点の改良工事が進む事故現場(大津市大萱6丁目)

大津市の園児死傷事故を受け、安全確保に向けた交差点の改良工事が進む事故現場(大津市大萱6丁目)

 大津市内で5月に保育園児らが死傷した交通事故を受け、滋賀県は5日、事故現場周辺の安全対策などに約2800万円を充てる方針を明らかにした。一時停止線の引き直しなど道路の補修を進めて子どもの安全確保を急ぐ一方、被害者や保育士へ臨床心理士を派遣し心のケアに努める。

 このうち本年度一般会計当初予算で対応できない約900万円は、県議会6月定例会議に提出する補正予算案に盛り込む方針。

 事故現場では、車両の進入を防ぐ金属パイプ柵の設置作業を先月末から進めており、6月中に完了する見通し。信号機の更新を前倒しし、昼間でも運転手が見やすい発光ダイオード(LED)に切り替える。

 周辺では大津、草津両市にかけて、保育園児らが日常的に利用する交差点を対象に安全性を点検した。湖岸道路や瀬田北小の周囲など36カ所の交差点で、横断歩道や一時停止の白線を引き直すほか、道路標識15本の補修などに着手する。

 ソフト対策では被害に遭った園児や保育士に対し、すでに精神科医や臨床心理士を派遣し心のケアに当たっている。今後は他の保育士の心理的負担を軽減する必要があると判断し、臨床心理士を追加派遣する。

 県はこれとは別に、県内全域で1日1万台以上の交通量がある県道交差点600カ所の緊急点検を先月末までに終えた。具体的な安全対策を検討し、順次取りかかるとしている。