若葉生い茂るウルシの幹に「初鎌入れ」を行う職人(福知山市夜久野町今西中)

若葉生い茂るウルシの幹に「初鎌入れ」を行う職人(福知山市夜久野町今西中)

 近畿唯一の漆産地として知られる京都府福知山市夜久野町で5日、漆かきの作業が始まった。職人たちは若葉生い茂るウルシの幹に刃物で傷を付け、漆液を採取する下準備を進めた。

 府無形民俗文化財「丹波の漆かき」は、毎年6~9月の早朝、4日おきに行う。今年は同町今西中で栽培された約10本から、約2キロの漆液を採取する。

 この日は、ウルシに刺激を与え、今後の漆液の出を良くする「初鎌入れ」を実施。NPO法人丹波漆の職人ら5人は、専用の鎌を使って幹の荒皮をはがし、カンナと呼ばれる刃物で1センチほどの傷を次々と付けていった。傷からは早速、白い樹液がうっすらとにじんでいた。

 同法人の岡本嘉明理事長(73)は「今年はウルシの成長ぶりが良く、高品質な漆液が期待できる」と話した。