ゴルフクラブやピン、ビール瓶を模した木製の副葬品と松崎社長(京都府京丹後市弥栄町・松崎工芸)

ゴルフクラブやピン、ビール瓶を模した木製の副葬品と松崎社長(京都府京丹後市弥栄町・松崎工芸)

 ゴルフクラブやボウリングのピンなどを模した火葬用の木製副葬品を、京都府京丹後市弥栄町の木工所「松崎工芸」が作っている。社長の松崎英樹さん(46)が父の死を契機に発案したといい「生前好きだった物とともに大事な方を送り出してあげたいと願う人たちのお手伝いができれば」と話す。

 松崎工芸は照明器具メーカーの下請けで木製部品を製作するほか、近年は積み木や食器などオリジナルの木製雑貨を手掛けている。

 木製の副葬品は2012年夏にゴルフ好きだった父が亡くなった際に木製のクラブ1本を作ってひつぎに入れたのがきっかけ。多くの火葬場でひつぎに不燃物を入れることは禁じられているが、思い出の品を添えたいと願う遺族は多いという。

 これまで葬儀場からの依頼でゴルフクラブを2回作ったほか、知人らからピアノやサーフボードなどを模した小型の副葬品の要望もあるという。

 釣り好きの夫や友人のために釣りざお形を注文した与謝野町の女性(65)は「いつどうなるか分からないので、最後のプレゼントのための準備です。大好きな釣りをあの世でも楽しんでほしいから」と理由を語り、松崎社長は「材料の在庫などの関係もあり急な注文には対応しづらいが、今後は葬儀場などと連携しながら、何かしてあげたいという家族の心情に応えていきたい」と話している。