7月の3歳児健診から導入される屈折検査用の機器。子どもの目を1メートル離れた位置から測定すると異常がないか判定できる(京都市の中京区役所)

7月の3歳児健診から導入される屈折検査用の機器。子どもの目を1メートル離れた位置から測定すると異常がないか判定できる(京都市の中京区役所)

京都市役所

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 子どもの弱視の早期発見に向け、京都市は7月1日から専用の検査機器を使った「屈折検査」を3歳児健康診査で始める。併せて魚などの絵柄を使った従来の視力検査の視標を「C」の形をしたランドルト環に変更するなど検査精度を高め、客観的に弱視のリスクを判断できる態勢を整える。

 日本眼科医会によると、目の機能は3歳ごろまでに急速に発達し、6~8歳で完成する。弱視は子どもの50人に1人とされ、幼少期に異常が見落とされると、大人になっても十分な視力が得られない可能性があるという。同医会は昨年、30年ぶりに「3歳児健診における視覚検査マニュアル」を改訂し、弱視の見逃しがないよう屈折検査の導入を推奨していた。

 京都市は、これまで3歳児健診で、保護者らによる家庭での視力検査や問診、小児科医の診察などで弱視が疑われる場合に精密検査が可能な医療機関へつないでいた。一方、幼い子どもが正確に目の状態を説明できず、保護者も異常に気付かないなど見落としが生じるケースもあり、日本眼科医会や京都府医師会の要望を踏まえ、屈折検査の導入を決めた。20ある政令指定都市のうち、神戸や横浜、広島など10市(昨年8月時点)が既に同検査を取り入れているという。

 専用機器は1台120万円程度。遠赤外線を利用して目を撮影し、異常を自動判定できるという。市は健診会場となる区役所・支所の計14カ所に配備する方針で本年度予算に購入費など1900万円を計上した。また、屈折検査の導入に併せ、各家庭で取り組んでもらう視力検査の視標を従来の花や魚の絵柄から、精度が高いとされるランドルト環に切り替える。市子ども家庭支援課は「弱視の早期発見、早期治療につなげたい」としている。