存続が危ぶまれている「美山診療所」(南丹市美山町)

存続が危ぶまれている「美山診療所」(南丹市美山町)

 医師の後継者不足で存続が危ぶまれている京都府南丹市美山町の美山診療所について、西村良平市長は6日、運営法人の美山健康会に対して3人の医師から勤務希望があったことを、市議会一般質問で明らかにした。

 西村市長は3月定例会で、診療所でただ一人の常勤医が美山健康会の理事長を兼務している現状を踏まえ、後を継ぐ医師の負担軽減を視野に市直営による運営も検討する方針を示していた。

 美山健康会によると、3月以降、東京都、兵庫県、京都市で働く30代、40代、60代の医師3人から、勤務希望があった、という。

 一般質問で西村市長は「面談した医師は地域の医療に真摯(しんし)に向き合いたいと思っておられた。ただ、医師によって通勤や周辺病院との役割分担に温度差がある。健康会と意見を擦り合わせた上で一定の流れを整理したい」と答弁した。

 さらに、有識者や医療関係者らでつくる市医療対策審議会を7月上旬から開始し、美山町の医療体制を継続する方向性を議論する方針を示した。

 西村市長は「美山健康会がつないでいる3人を市が将来、設置したところに移行していただく。診療所に籍を置くのか、高度な情報が手に入れやすい近隣の病院から派遣する形を取るのか、医師の希望がある。ともかく美山に関心を持っている医師を逃がさないようにしたい」と話した。