活版印刷機3台を備え、名刺などの印刷ができる「堀川AC Lab」(京都市上京区・堀川商店街)

活版印刷機3台を備え、名刺などの印刷ができる「堀川AC Lab」(京都市上京区・堀川商店街)

ベストセラー書籍や小説、料理本、絵本など「街の本屋」らしい品ぞろえを楽しめる書店スペース

ベストセラー書籍や小説、料理本、絵本など「街の本屋」らしい品ぞろえを楽しめる書店スペース

 印刷工房を併設した珍しい形態の書店が、京都市上京区の堀川商店街にオープンした。昔ながらの活版印刷で独自の名刺やカードを刷れるほか、個人の印刷物を書店に並べることもできる。「本が作れる本屋」をコンセプトに、紙ならではのぬくもりや魅力を伝える場を目指す。

 大垣書店(北区)が手がける「堀川AC Lab(ラボ)」。堀川団地再整備の一環で同社が2020年に複合施設「堀川アート&クラフトセンター」(仮称)を開業するのに先立ち、試験店舗として来年3月まで運営する。

 工房スペースは印刷会社の修美社(中京区)が手がけた。廃業した名古屋市内の印刷所から譲り受けた3台の活版印刷機と膨大な量の活字、紙のサンプルなどを備える。客が自らの手で活字を組み合わせて名刺(100枚7千円~)などを刷れるほか、小冊子や本の印刷も少部数から受け付けるのが特徴。

 書店はベストセラー書籍やマンガ、絵本など、幅広い世代に親しまれる本を取りそろえた。個人が工房を通じて印刷した本や冊子を書店に置いて販売することもできる。

 大垣守可店長(31)は「本屋も印刷所も、身の回りから紙が減っていることへの危機感がある。現物を手にとり、紙の質感や良さを知ってもらう場にしたい」と意気込む。来年開業する施設では印刷設備をさらに充実させ、文化の発信拠点とする計画だ。

 午前10時~午後6時。不定休。