昭和天皇や「日の丸」を持つ信楽焼のタヌキなどが写る1951年の写真(滋賀県庁県政史料室)

昭和天皇や「日の丸」を持つ信楽焼のタヌキなどが写る1951年の写真(滋賀県庁県政史料室)

 皇室と滋賀との関わりを明治以降の行幸を中心に県の公文書と写真から紹介する企画展が、大津市の県庁・県政史料室で開かれている。明治天皇が県庁で湖魚のヒガイを食され「鰉(ひがい)」の漢字が生まれたことや、戦後、昭和天皇が旧信楽町を訪れ、詠まれた歌によって信楽焼のタヌキが全国に知られるようになった逸話などにも触れている。

 1890年、琵琶湖疏水の見学で滋賀を訪れた明治天皇は、瀬田川のヒガイを食べたことがきっかけで、ヒガイを大変好まれるようになったという。展示している当時の献立表には、まだカタナカで「ヒガイ」と書かれている。郷土史事典「滋賀県」によれば、明治天皇が好きだったため、その後、滋賀の関係者が鰉の字を考案した、という。

 1951年、昭和天皇が旧信楽町を訪問、地元が信楽焼のタヌキに「日の丸」を持たせ出迎えた写真も展示している。昭和天皇は、タヌキの置物を非常に気に入り、「をさなどき あつめしからに なつかしも 信楽焼の狸を見れば」とうたわれた。この出来事が全国に報道され、信楽焼が有名になった、という。

 展示資料は24点。同室では県を訪問された天皇の写真も多数保管し、閲覧できる。無料。平日のみ。7月25日まで。