草津市役所

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 中村孝蔵元滋賀県草津市議(69)が地元の神社に現金100万円を寄付した問題で、草津市政治倫理審査会は20日までに「(選挙区内での寄付を禁じる)公職選挙法違反の恐れが極めて強く、市議会議員政治倫理条例の基準に違反する」との報告書を市に提出した。市は同日、市議会に報告した。


 中村元市議は在職中の2013年、小汐井(おしおい)神社(同市大路2丁目)が拝殿築造と本殿改修を行った際、奉賛金として寄付した。市議会は条例違反の疑いがあるとして今年8月、大学教授や弁護士ら6人による同審査会開催を市に請求した。
 審査会の聞き取りに対し、中村元市議は寄付を認め「公選法の規定は分かっていたが、氏子として行った」と回答した。報告書は「公選法違反の恐れがあり、当然慎むべき」と指摘し、政治倫理基準の「議員は不正の疑義を持たれる恐れのある行為をしない」との項目に反すると結論付けた。
 条例は、市議会は基準に反した市議に文書警告や役職辞任勧告などを講じると定めるが、中村元市議は9月末の任期切れで引退したため、措置を行えないという。公選法違反の公訴時効は3年となっている。
 また報告書は市議会に対し再発防止に向けた議員研修の実施を求めた。瀬川裕海議長は「有識者を招き研修会を開きたい」とした。