インターネットが身近にある環境で育ち、IT(情報技術)が生活の一部になっている世代を「デジタルネーティブ」と呼ぶことがある▼おおむね40代前半より若い人たちを指すが、特に1996年頃より後に生まれた20代以下の若者たちを「新しい」という意味の言葉を加えて「ネオ・デジタルネーティブ」というそうだ▼先日の日本世論調査会の10月調査は、普段見る映像は何かを尋ねて、世代の違いを示している。「テレビ番組」とする回答は60代以上で94%、40~50代は82%だったが、30代で60%に下がり、ネオ世代に当たる20代以下は41%にとどまった▼テレビに取って代わっているのが、ネット動画だ。ネオ世代の47%は「ユーチューブなどの動画投稿」と回答していた▼検索サイトの「ヤフー!ジャパン」が開設されるなど、96年以降はネット環境が一気に充実した。スマートフォンが普及した2010年代はネオ世代の思春期と重なる。映像はスマホで一人見るのが当たり前、ということなのか▼きょうは国連が定める「世界テレビ・デー」。人の意思決定に大きな影響を及ぼすテレビの役割を再認識する国際デーだが、時代の変化にテレビは追いついているのだろうか。制定された年がネオ世代を象徴する96年というのは、実に皮肉めいている。