伏見大手筋商店街のからくり時計「おやかまっさん」。設置から30年たっても、人気は健在だ(京都市伏見区銀座町)

伏見大手筋商店街のからくり時計「おやかまっさん」。設置から30年たっても、人気は健在だ(京都市伏見区銀座町)

 京都市伏見区の伏見大手筋商店街にあるからくり時計「おやかまっさん」が設置から30年を迎えた。故障が懸念される「中年」に差しかかってきたが、伏見ゆかりのキャラクターが登場するユニークさで今も買い物客の足を止めるほどの根強い人気を誇る。

 からくり時計は1992年5月、同商店街振興組合が「商店街の魅力づくりに」と、大手筋に面した伏見信用金庫(現近畿労働金庫)の支店2階に設置。愛称は公募した約400件の中から、別れる時の京言葉のあいさつが選ばれたという。

 午後1時から7時まで毎正時になると扉が開き、酒所・伏見にちなんだ酒樽の絵が次々と回転。裏側から豊臣秀吉や千利休、坂本龍馬、伏見人形の「饅頭喰(まんじゅうく)い」、牛若丸、森の石松、酒造りの杜氏(とうじ)などが現れて動く。

 2018年には扉をきれいにするなど改修を実施した。今も正確な時を刻み続けるが、修理の部品がなくなるなど本格的な修理が難しくなりつつあるという。

 奥田浩二理事長(51)は「業者さんには『壊れたら終わりです』と言われて、どきどきですが、からくり時計は商店街のシンボルの一つ。伏見のことを深く知るきっかけにしてほしい」と話していた。