大津地裁(大津市)

大津地裁(大津市)

 滋賀医科大付属病院(大津市)の前立腺がんの治療講座で、担当医師の治療を妨害しないよう大学側に命じた大津地裁の仮処分決定について、滋賀医大は11日までに決定を不服として取り消しを求める保全異議を同地裁に申し立てた。5月30日付。

 治療は放射線療法「小線源治療」で、岡本圭生医師が担当。原告側によると、滋賀医大は同講座を今年12月末で閉鎖すると決め、治療は6月までで残りを経過観察期間とした。同医師は観察期間は1カ月で十分とし、11月末までの手術の受け入れを求め、地裁に申し立てた。同地裁は5月20日に医師の主張を認める決定を出した。

 滋賀医大は、保全異議の理由について、講座は研究や教育活動の一環で、経過観察期間の7月以降はデータ整理や論文の執筆、他の医師の教育に当てるべき、と説明。「岡本医師の治療終了後も患者に対応できる態勢は取っており、仮処分決定は病院の運営に混乱を招く」と主張している。

 原告側の弁護団は「人の命が関わる問題なので裁判所の判断に従うと思っていたが、非常に残念。取り消されないよう全力を尽くしたい」とコメントした。