美山町の国道沿いにソーラーパネルが立ち並ぶ。敷地は広いが、道路や隣接する民家との間に仕切りはなく、責任者や連絡先を記した標識も見当たらなかった。同町の別の地区には、敷地外周の柵との際までパネルが並び、手で触れることもできる施設もあった。

 同市園部町中心部の住宅地でも、柵は設けているが標識を掲げていない事例が複数見受けられるなど、事故防止や緊急時の連絡が不安視される設備は多数あるとみられる。

 太陽光発電施設は、2012年に国が始めた再生エネルギー固定価格買い取り制度(FIT)を受け、全国で急増。資源エネルギー庁の統計で、南丹市には今年2月末時点でFITの認定設備が約550カ所ある。FITは出力20キロワット以上に限られるため、市条例の対象となる10キロワット以上の施設は、さらに多い可能性が高い。

 市環境課によると、20年1月の条例施行後は、届け出時に市職員が現地に赴いて条例への適合を確かめているという。だが、施行以前から稼働する無届けの施設が大半で、不適合事例の件数について「確認できていない」とし、状況把握を急ぐ。