特殊詐欺の被害を未然に防いだとして感謝状を受け取る女性(京都市上京区・上京署)=画像の一部を加工しています

特殊詐欺の被害を未然に防いだとして感謝状を受け取る女性(京都市上京区・上京署)=画像の一部を加工しています

京都市上京区

京都市上京区

 特殊詐欺犯とみられる男と電話で対峙(たいじ)し、被害を未然に防いだとして、京都府警上京署はこのほど、京都市上京区のコンビニ「セブン―イレブン京都葵橋寺町店」のマネジャー女性(34)に感謝状を贈った。

 5月14日午後5時ごろ、店にいた女性は、男性客(82)から「電子マネーを30万円分、買いたい」と売り場を尋ねられた。電子マネーに詳しくなさそうな振る舞いや高額な点を不審に思い、使い道を確認した。

 すると、男性客は「NTTファイナンスに払う」と説明した。しかし、男性客が「NTTファイナンス」と通話していた電話番号がインターネットで検索しても見つからない。女性が、特殊詐欺の可能性があることを伝えると、男性は納得した様子だった。

 しかし、直後に店内で、男性は特殊詐欺犯とみられる男とスマホで通話を始めた。このままでは被害に遭ってしまうと思い、女性は電話を代わった。

 電話の向こうの男は「あなたじゃ話にならないから本人に代わって」と高圧的だったが、女性は矢継ぎ早に質問した。

 「何に使うんですか」と聞くと「個人情報なので本人にしか答えられない」と返した。「会社名は」と聞くと、「NTファイナンス。NTTなんて言っていない」などと答えたため、女性は詐欺だと確信して電話を切った。

 そして、「警察に相談して、大丈夫なら買いにきて」と男性客を説得し、警察への通報につなげたという。

 6月23日、西野匠署長から感謝状を受け取った女性は、日頃から高額の電子マネーを購入する客に声を掛けているとして、「困ったことがあれば、気軽に相談してもらえる店でありたい」と笑顔で話した。