滋賀県草津市役所

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【地図】滋賀県草津市

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 草津市が昨年6月に実施した新型コロナウイルスワクチンの集団接種で、市内の60代男性が左肩の神経を損傷していたことが27日に分かった。市は接種の実施主体としての責任を認め、治療費や慰謝料を含む損害賠償約30万円を支払うことで示談が成立した。

 同ワクチンは上腕の皮下組織の下にある筋肉まで針をまっすぐに深く刺す筋肉注射で実施。ごくまれに神経の損傷が起きることがあるという。

 市によると、男性は昨年6月13日に近江草津徳洲会病院で米ファイザー社製ワクチンの1回目接種を受けた。翌日に左肩の痛み訴え、痛みがひかないことから副反応を疑い、同22日に市に相談した。治療を続け、昨年12月に「左腋窩(えきか)神経損傷」との診断が確定した。現在も左肩が上がりにくく、痛みが残っているという。

 市は今月20日に和解金の支払いを専決処分し、27日に市議会に報告した。市新型コロナウイルスワクチン対策室は「接種した看護師に過失はない」とした上で、「症状が発生しているので責任がある。注射針を刺して痛みを感じた際、すぐに針を抜けば神経を傷つける恐れは抑えられる。今後は接種時に最初から最後まで気を抜かずに一層の慎重な対応をしていく」としている。