コンビニのイートインスペースに設けられたバーでお酒を楽しむ人たち(京都市中京区)

コンビニのイートインスペースに設けられたバーでお酒を楽しむ人たち(京都市中京区)

 名付けて「コンビニバー」-。夕方近くにオープンするバーを併設するコンビニエンスストアが京都市内で増えている。店内で買ったおつまみを食べながらバーテンダーが提供する本格的な一杯が楽しめる手軽さが売りで、人気を集めている。

 バー「お酒の美術館」を運営する「のぶちゃんマン」(京都市中京区)が2020年10月、ファミリーマートと提携した新業態店として京都駅前に1店目を開業した。現在、京都市内では京都市役所前や阪急西院駅前などで計5店がコンビニのイートインスペースなどを使って営業中。バーテンダーが常駐し、ウイスキーやワインなどを1杯500円からの割安な価格で提供している。

 特徴は、コンビニ、バー、客すべてにメリットがあるという、いわゆる“三方よし”。コンビニにとって、夜間の利用者が少ない飲食スペースをバーに貸し出すと賃料が入るうえ、つまみとして商品も購入してもらえる利点がある。一方、バーにとっては、市中心部や駅前の一等地を割安に借りられ、コンビニ客の取り込みも望める。

 5月下旬、市役所前の本能寺店で友人とウイスキーの飲み比べを楽しんでいた会社経営の男性(67)=左京区=は「プロのバーテンダーに作ってもらってこの値段は安い。普通のバーより敷居が低く、気軽に来られる」と声を弾ませていた。

 同店は、新型コロナウイルスの感染状況が落ち着きつつある今春以降、客が増えており、中村晋也オーナー(50)は「女性やシニアの一人客も多くなり、認知度が上がってきたと感じる。お酒やバーの楽しさを気軽に体験してほしい」としている。

 コンビニバー各店の営業時間は、午後3時頃ごろから午前0時ごろまで。