就寝時間が遅い乳幼児の保護者は、「落ち着きがない」といった子どもに関する困りごとを感じている傾向があることが、同志社大赤ちゃん学研究センター(木津川市)と同市の共同研究で分かった。乳幼児の発育における睡眠の大切さをあらためて示す結果で、同センターは「子どもを早く寝かせられる環境づくりを社会が考える必要がある」と指摘している。

 乳幼児の睡眠リズムを調べるために昨年度、木津川市立保育所8園に通う0~6歳児522人の睡眠状況を2週間、保護者らに記録してもらった。調査対象は共働き世帯の子どもが中心になった。
 乳幼児の約3割が午後10時以降に寝ており、10時前に寝る乳幼児より平均睡眠時間が41分短く、自力で起きられない傾向があった。「子どもの落ち着きや集中力がない」と答えた保護者の割合は、10時以降に子どもが寝ている家庭の方が多かった。
 乳幼児期の睡眠については、これまでに言語発達や衝動性・多動性に影響するとの研究結果も報告されている。今回の調査では、就寝や起床の時刻が不規則な乳幼児もおり、加藤正晴准教授(赤ちゃん学)は「睡眠時間の確保だけでなく、規則正しい睡眠も大切」と指摘、「仕事などが忙しく、頑張っても子どもを早く寝かせられない家庭もある。健全な睡眠が確保されるように社会全体で仕組みを考えないといけない」と話している。
 関西文化学術研究都市の産官学共同プロジェクト「けいはんなリサーチコンプレックス」の一環で実施。本年度は対象児を広げ、睡眠の質なども調査する。