佐野副市長(左)に答申書を手渡す第三者委員会の川瀬会長=30日午後、野洲市役所

佐野副市長(左)に答申書を手渡す第三者委員会の川瀬会長=30日午後、野洲市役所

 滋賀県野洲市の幹部職員2人が栢木(かやき)進市長からパワーハラスメントを受けたと訴えている問題で、市の第三者委員会は、「職員に対する優越的な関係を背景として行われた」と一部行為についてパワハラを認定した。佐野博之副市長に30日、答申した。栢木市長は「私の一連の言動で多くの方々にご迷惑、ご心配をおかけしたことについておわび申し上げる」とコメントを出した。

 答申書では、昨年5月18日、市長が職員との協議中に机にボールペンをたたきつけた行為や言動について「自らの意向に沿う案を持ってこない職員らに対し、黙らせる意図で威嚇するもの」などと指摘。3月9日の市議会定例会の一般質問終了後、別の職員が答弁した内容について「ええかげんにせえよ」などと議場で叱責(しっせき)した言動も「公衆の面前で頭ごなしに叱りつけるのは不当」と非難した。

 一方、昨年9月13日に市長室で職員を来客に紹介した際の「こいつは頑固でうんこや」との発言は「職員と市長の供述は相反しており真偽不明」とした。

 再発防止に向けた対策としては、特別職と一般職の行為規範の成文化や協議経過の記録化、外部相談窓口の設置を提言した。

 答申を受けて幹部職員2人(1人は退職)は連名で「このことを教訓にして、再びハラスメントが起こらない働きやすい職場になってほしい」とコメントした。

 第三者委の市ハラスメント対策委員会は4月から8回会合を開き、市長や職員ら12人から聞き取りをするなど事実関係を調査、審議していた。