「大津絵図」(右)など個性豊かな近世絵画の作品が並ぶ会場=京都府八幡市八幡・松花堂美術館

「大津絵図」(右)など個性豊かな近世絵画の作品が並ぶ会場=京都府八幡市八幡・松花堂美術館

京都府八幡市の場所

京都府八幡市の場所

 日本の個性豊かな近世絵画の数々を紹介する初夏展「こんなんあります、近世絵画」が、京都府八幡市八幡の松花堂美術館で開かれている。各地で活躍した絵師たちの自由で多彩な表現を楽しめる。

 江戸時代の絵画と言えば、狩野派や琳派といったイメージが強いが、さまざまな絵師が各地で活躍し、バラエティーに富んだ作品を残している。固定観念にとらわれず、近世絵画を自由に見て楽しんでもらおうと企画した。

 江戸時代後半の作品を中心に人物や花鳥、山水などの計32点を展示。狩野伊川院の「唐画写図」は、中国絵画を模した絵を重ねるように配置し、一部に外来の絵の具「ベルリンブルー」を用いた作品で、大胆な構図や色味が目を引く。近江生まれの横井金谷(きんこく)の「大津絵図」は、藤娘や鬼など大津絵の画題をまとめて描いた掛け軸。連れだってどこかへ行こうとするかのような描写や柔らかで簡潔な筆致がユーモアを感じさせる。

 中村芳中「田植え図」や岸駒(がんく)「犬図棗(なつめ)」などもある。7月18日まで(18日以外は月曜休館)。有料。