選んだ新聞記事と自身の考えを発表する学生たち(6月9日、京都市北区・立命館大)

選んだ新聞記事と自身の考えを発表する学生たち(6月9日、京都市北区・立命館大)

新聞との組み合わせで使っている「SDGsトーク」カード

新聞との組み合わせで使っている「SDGsトーク」カード

 国連のSDGs(持続可能な開発目標)について考えるためのコミュニケーションカード「SDGsトーク」を使い、さまざまな新聞から気になる記事を選んで対話をするワークショップの手法を、京都新聞読者交流センターが考案した。

 カードは、学習ゲーム開発会社「すなばコーポレーション」(東京)が3月に発売。「社会の中の『当たり前』を一つだけ無くせるとしたら?」「人生を通して学び続けたいテーマは?」「どんなにお金をつまれても、やらないことは?」といった問いが記された40枚のカードがある。

 ワークはまず、好きなカードを選択。持ち寄った新聞をまわし読み、カードの問いに沿って気になる記事や広告を切り抜く。A3の紙に記事を貼り、カードと記事を選んだ理由、記事を読んで考えたことや気付きを書き込む。参加者同士で紹介し、語り合う。

 これまでにコミュニティーカフェの催しや、大学の授業に読者交流センターの記者が出向き、進行した。夏休みには公共図書館での親子イベントで行う予定。

 立命館大の授業で6月に行ったワークでは、がん治療、企業の女性登用、京都市の「大文字駅伝」休止、学食での食品ロス削減など多様な記事を学生が選び、自身の経験や考えと重ねて披露した。

 社会的孤立問題の研究者で、授業を担当した小辻寿規准教授(36)は「ニュースを受け取る経験は誰にもあるが他者に伝えるのは別作業で、しっかり読み解いて自分の中で消化し、語ることで新たな知見として定着する。カードを使うことによって、意見を語る人の視点が、聞く人に見えやすくなる」と話した。

 ワークについての問い合わせは京都新聞読者交流センター075(241)5231。