訓練でさすまたや盾を持って刃物を持った男と向かい合う警察官(京都市右京区・トロッコ嵯峨駅)

訓練でさすまたや盾を持って刃物を持った男と向かい合う警察官(京都市右京区・トロッコ嵯峨駅)

 東京都で昨年小田急線や京王線の電車内で乗客が刺される事件が相次いだことを受け、トロッコ嵯峨駅(京都市右京区)で不審者への対応訓練がこのほどあった。駅員や警察官が刃物を振り回す男への対処や、乗客の誘導方法を確認した。

 駅に停車していた嵯峨野トロッコ列車の車内で男が大声を上げた後、刃物を取り出して切りつけるとの想定。運行する嵯峨野観光鉄道をはじめJR西日本、京都府警鉄道警察隊、右京署、右京消防署の約80人が参加した。

 訓練では、乗客が非常ボタンを押したことから、車掌や駅員が乗客約15人や男をホームに誘導。突然男が乗客を切りつけると、通報で駆けつけた警察官が盾とさすまたで取り押さえた。消防隊員は切り傷を負った乗客2人の手当や搬送を担った。

 嵯峨野観光鉄道の井上敬章社長は「万が一に備え、訓練を通じて関係機関とのスムーズな連携につなげたい」と話した。緊急時に乗客が取る対応については「車内の非常ボタンで知らせ、駅員の指示に従ってほしい」とした。