京都地裁

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 入居先の自立訓練事業所に放火したとして、現住建造物等放火の罪に問われた京都府福知山市の男(24)の裁判員裁判の判決が6日、京都地裁であった。安永武央裁判長は、男の発達障害や精神疾患が長年見落とされていたことなどが犯行動機に影響したとして、懲役3年、保護観察付き執行猶予5年(求刑懲役5年)を言い渡した。

 判決によると、2021年2月18日午前5時ごろ、男女10人が入居していた長岡京市の自立訓練事業所で、自室の布団にライターで火を付け約10平方メートルを焼損させた。

 判決理由で安永裁判長は、男が「施設での生活のストレスなどから逃げ出すために犯行に及んだ」と説明した。一方で、本来抱えていた発達障害と精神疾患が長年見落とされたまま施設に入居し「適切な治療や処遇を受けられなかったことが影響した」と指摘。事件直後に交番に自首したことや、今後は障害を踏まえた適切な支援が見込まれることなどから「更生環境を整えていくのが相当」として執行猶予を付けた。