紅葉が彩る境内でろうそくの明かりに照らされる石仏(23日午後6時25分、京都市右京区・化野念仏寺)

紅葉が彩る境内でろうそくの明かりに照らされる石仏(23日午後6時25分、京都市右京区・化野念仏寺)

 京都市右京区嵯峨鳥居本の化野(あだしの)念仏寺で23日夜、開創1200年になる節目に合わせた秋の「特別記念千灯供養」が営まれた。ろうそくの明かりが約8千の石仏や石塔、紅葉をほんのりと照らし、境内は晩夏とは違った幻想的な雰囲気に包まれた。

 同寺は平安時代の819年に開かれ、千灯供養は明治時代に周辺に祭られていた無縁仏を地域住民らが寺に集め、一斉供養したことが始まりと伝わる。千灯供養は例年、地蔵盆の時期に合わせて行われている。

 一帯が暗くなった午後6時すぎ、僧侶らが読経を開始。訪れた人たちは石仏が並んだ「西(さ)院(い)の河原」を巡ってろうそくを供え、静かに手を合わせた。長女と参拝した会社員(35)=右京区=は「家族が平和に暮らせるように手を合わせた。ろうそくの火と紅葉の景色にじーんとしてしまった」と目を潤ませていた。

 24日夜もある。行事協力金千円(中学生以上)が必要。