日差しに照らされ絵画のように白壁に浮かんだカエデの影(21日、京都市左京区・真如堂)

日差しに照らされ絵画のように白壁に浮かんだカエデの影(21日、京都市左京区・真如堂)

 見事に色付いた紅葉が青空に映え、木々は風に吹かれざわざわと音を立てている。紅葉シーズンまっただ中の真如堂(左京区)。どこを切り取っても絵になるが、ふと目線を変えてみると、境内の白壁に“影絵”が映し出され、ゆらゆらと揺れているのを見つけた。

 本堂や三重塔などの周りにカエデやイチョウが植えられ、大勢の観光客でにぎわっている。白壁はひっそりとした境内の片隅にあり、陽光の当たり具合によって濃淡を描く影と紅葉が、まるで一枚の絵画のように壁を彩る。

 時折流れてくる雲に邪魔されながらも、最も美しい瞬間を求めて約3時間、壁にカメラを向け続けた。不審に思われたのか、観光客の女性に「何をしているんですか」と声を掛けられた。理由を説明すると「こういう見方も新鮮ですね」と笑顔で話し、一緒になって白壁にカメラを向けた。

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 秋色に染まる京都の街で、さまざまに響く音の風景をカメラを手に探した。