京都・滋賀の主要企業2020年春採用方針

京都・滋賀の主要企業2020年春採用方針

 2020年春の新卒採用計画について京都新聞社が京都、滋賀の大手、中堅企業97社から回答を得たアンケートによると、19年春より採用を「増やす」とした企業は24・7%(24社)にとどまり、前年調査から6・5ポイント減少したことが22日分かった。米中貿易摩擦の激化などで国内外の景気が見通しにくくなっていることから、製造業を中心に企業の採用姿勢に影響が出始めている。

 採用を「増やす」とした企業は6年ぶりに3割を下回り、「前年並み」は58・7%(57社)と回答の半数超を占めた。二つのうちいずれかを選んだ理由(複数回答可)として、「退職者補充・年齢構成の適正化」が3割以上と最も多く、「人手不足」が続いた。

 一方、採用を「減らす」とした企業は12・3%(12社)と前年比6・9ポイント増。人員の適正化に加え、景気の先行き不安や受注の減少を挙げる社もあった。「採用しない」と「未定」は、ともに2・0%(2社)。

 製造業は全体として採用意欲が高かったが、米中貿易摩擦もあり、スマートフォン向け電子部品や半導体向け機械の受注減などの影響で電機や精密機械分野では採用に慎重な姿勢もみられた。人手不足が深刻な小売りや運輸、サービス業では積極採用を続ける企業が多い。

 また、経団連が新卒採用日程を定めた指針を撤廃する21年春以降の対応について尋ねた質問では、「業界や他社の動向を踏まえて判断する」が半数以上を占め、「政府が呼びかける現行日程のルールに従う」と答えた14・0%を上回った。

 アンケートは、京滋に本社を置く上場企業や非上場の大手、中堅企業149社を対象に実施し、回答率は65・1%。