東西の歌舞伎俳優のまねき看板が上がった南座。仁左衛門さんの看板が最後に掲げられた(25日午前9時1分、京都市東山区)

東西の歌舞伎俳優のまねき看板が上がった南座。仁左衛門さんの看板が最後に掲げられた(25日午前9時1分、京都市東山区)

 令和初となる顔見世興行が30日開幕するのを前に、歌舞伎俳優の看板を南座(京都市東山区)に掲げる「まねき上げ」が25日行われた。12月に米寿を迎える坂田藤十郎さん(87)をはじめ、片岡仁左衛門さん(75)、片岡秀太郎さん(78)ら京都育ちの人間国宝たちの名も高々と上がり、近づく師走を華やかに彩った。


 まねき看板は、大入りを祈願して看板いっぱいに筆を走らせる勘亭流で力強く墨書されている。今年は東京から中村梅玉さん(73)、中村時蔵さん(64)らを迎え、東西の俳優や囃子[はやし]方を合わせて計46枚の看板が掲げられた。
 前日夜から南座正面を覆うように竹矢来と呼ばれる竹垣が組まれ、白木の看板を1枚ずつ職人たちが据え置いた。午前9時すぎ、仁左衛門さんのまねきが最後に掲げられると、劇場関係者が見物客と清めの塩をまき、手締めで興行の成功を祈った。
 今年の顔見世は「金閣寺」や「仮名手本忠臣蔵 祇園一力茶屋の場」など京都ゆかりの演目が多いのが特徴。まねき看板の下には、演目ごとの名場面を描いた絵看板も掲げられた。千秋楽の12月26日まで。夜はライトアップされて鮮やかに浮かび上がる。