修理された花園天皇座像(亀岡市本梅町・延福寺)

修理された花園天皇座像(亀岡市本梅町・延福寺)

 京都府亀岡市本梅町の延福寺に伝わる花園天皇座像がこのほど修理され、檀家たちに披露された。長年、厨子(ずし)の中に安置され、最近まで人目に触れることがなかったという。今後も非公開の予定で、住職は「大切におまつりしていきたい」と話している。

 同寺は高野山真言宗の寺で、重要文化財の十三重塔がある。花園天皇(1297~1348年)とのゆかりは、僧祐辨(ゆうべん)が天皇の病気治癒を祈願して回復したことで、寺が再興されたと伝わる。

 清瀧和弘住職(46)によると、花園天皇座像があった厨子は、天皇の位牌(いはい)と共に置かれていたが、50年ほど前に嫁いできた母親も中を見たことはなかったという。住職が4年前に寺を継いでから扉を開けてみると座像があったが、虫食いや汚れがひどかったため昨年度、府や市の補助金を得て修理した。

 座像はヒノキの寄せ木造りで高さ約36センチ。法衣をまとった姿で、彩色の跡が残る。制作年代は定かではない。修理では、小さな穴を埋めたり、クリーニングを施したりした。

 今月9日に寺で約70人が参列して落慶法要が営まれた。檀家たちも初めて座像を目にし、歌い継がれてきた花園天皇をたたえるご詠歌を奉納した。

 座像が入る厨子の扉は再び閉じられ、寺は公開はしないとしている。清瀧住職は「新元号になった年に修理ができたのもご縁。座像を公開するのは、約30年後の花園天皇七百回忌のころでしょうか」と話している。