彦根市役所(仮庁舎)

彦根市役所(仮庁舎)

 滋賀県彦根市の本年度一般会計当初予算案の修正案が19日に可決されたのを受け、当初は補助金計上が見送られた同市の夏の風物詩、彦根大花火大会の開催が決まった。例年より1カ月遅れの8月26日に実施する。一方、遅延の影響で規模は縮小。観光関係者からは、市政混乱の巻き添えを受けた、との不満も聞かれる。

 同大会は県から隔年で補助金を受けており、対象の今年は花火1万発を打ち上げる予定だったが、実行委員会は「協賛金を集める時間がない」として7千発への縮小を決定。また、開催時期が夏休み後半のため、観客数を例年より1万人少ない11万人と見込む。「多くの人に来てもらえるか不安で一杯」(事務局)と気をもむ。

 観光関係者は開催を歓迎しながらも、市政に翻弄されたことへの不満を漏らす。宿泊施設の双葉荘(同市松原町)では、花火の見物客の予約がすでに15組入っていたため、宿泊日をずらして対応する。経営者の片岡純一郎さん(43)は「開催が決まり、宿泊がキャンセルされず済みそうで良かった」と胸をなでおろす一方、「最初から開催を決めておけば良かった。無駄なハコモノを作るために花火大会をやめようとする考えが理解できない」と市に苦言を呈した。