軽トラックに積載したモバイルハウスと(左から)稲本さん、田畑淳次さん、亮二さん=京都府京丹後市網野町島津・丹後木工所

軽トラックに積載したモバイルハウスと(左から)稲本さん、田畑淳次さん、亮二さん=京都府京丹後市網野町島津・丹後木工所

 京都府京丹後市の木工所と地域おこし協力隊の隊員が協力し、軽トラックの荷台に設置する家「モバイルハウス」を製作している。府内産のスギを使い、キャンピングカー仕様や滑り台付きのアスレチック仕様など独創的なモデルを次々と作り上げ、関係者らは「木工の技術や面白さを伝えたい」と意欲を見せる。

 同市網野町島津の「丹後木工所」社長の田畑淳次さん(43)と弟で専務の亮二さん(38)、隊員の稲本真也さん(30)の3人。

 製作は、弥栄町の野間地域で活動する稲本さんが地元の木材の活用を丹後木工所に提案したのがきっかけ。同木工所も本業の照明器具製造以外への広がりを模索していた。

 稲本さんが今年1月に金沢市であったモバイルハウスの会合に参加し、その写真を淳次さんらに持ち込んだところ、「面白い」と二つ返事で作ってみることになった。

 最初に完成した1号機は専門誌に掲載されていたキャンピングカー仕様を参考にした。ログハウスの工法を応用して4月初旬に組み始め約2週間後に仕上がった。大人が2人寝泊まりできる広さという。

 市内のイベントでお披露目すると注目を集めたため、5月には2号機に着手。子どもが喜ぶようにと、屋上に上がれて滑り台を滑ることのできるアスレチック仕様のものを完成させた。イベントなどで子どもたちから大人気となっている。2機とも車両に変更を加えないため、積載物の扱いになるという。

 すでに2人から注文も受け、新たに釣り小屋仕様のものも企画を練っているといい、淳次さんは「方向性が定まらないくらい次から次へとアイデアが湧いてくる。木の良さを楽しんでもらい、仕事にもつながっていけばうれしい」と話している。