「京都・亀岡保津川公園」の整備計画。左上部分にあったスタジアム旧予定地を含め、自然公園に変更した

「京都・亀岡保津川公園」の整備計画。左上部分にあったスタジアム旧予定地を含め、自然公園に変更した

 京都府亀岡市は、府立京都スタジアムの旧予定地だった「京都・亀岡保津川公園」の整備計画を変更した。約14ヘクタールに市民農園や湿地帯を設け、アユモドキ保全と両立する自然体験型公園を整備する。事業費は前計画より5億円増の35億円で、2023年度の完成を目指す。

 整備地は亀岡駅北側の桂川沿いで、市は14年7月、スタジアム建設を含む計画を認可した。しかし、国の天然記念物・アユモドキの生息環境を脅かすとして、世界自然保護基金(WWF)などが見直しを求め、住民が認可取り消しを求める訴訟を提起。府が16年8月、スタジアム建設地を公園区域外の亀岡駅前に変更したため、市は計画を見直した。

 新計画では、スタジアム旧予定地(9・5ヘクタール)を含め、全体を自然公園にする。中央部は「水田保全エリア」(5・4ヘクタール)とし、水田を残して市民農園に活用。北側は「公園サービスエリア」(5ヘクタール)で、環境学習などに使うビジターセンターや芝生広場、果樹園などを設け、子どもの遊び場とする。アユモドキの生息水域に近い南側は「湿地帯エリア」(3・5ヘクタール)。植物や魚類を守り、遊水機能も確保する。

 一方、桂川堤防から公園内を通過し、亀岡駅北口に接続する新設道路計画については今回、盛り込まれなかった。府の環境保全専門家会議で「アユモドキの生息環境に影響が出かねない」と指摘された、という。地元の要望が強かったが、市は今後、既存道路の拡幅を基本にアクセス向上を目指す方針で、自治会などに理解を求めていく。