京都府木津川市山城町上狛で、特産品のブドウの出荷が最盛期を迎えている。猛暑日が続く中、農家が収穫や箱詰めに汗を流している。
上狛のブドウは、木津川に近い砂地の土壌を生かし、みずみずしく甘いのが特徴。一時期は生産農家が20戸以上あったが、担い手不足や高齢化などで現在は10戸ほどに減少しているという。
約4アールを栽培する内垣徹哉さん(29)は、祖父の時代のブドウ畑を引き継ぎ、1人で栽培と収穫をこなす。手作業で収穫し、傷んだ実を除いてパックや箱に詰める作業に追われている。各農家が市内の直売所で販売し、ふるさと納税の返礼品にもなっている。
小粒のデラウェアが8月10日ごろまで。デラウェアが終わり次第、大粒の巨峰とシャインマスカットの出荷が始まるといい、10月後半まで味わえる。
デラウェアの収穫量は平年並みだが、梅雨明け後の長雨や獣害の影響もあり、巨峰はやや少なめになると見込んでいる。