朝鮮通信使の行列を再現した人形を作った平井さん(滋賀県長浜市高月町雨森)

朝鮮通信使の行列を再現した人形を作った平井さん(滋賀県長浜市高月町雨森)

 滋賀県長浜市の東アジア交流ハウス「雨森芳洲庵」前館長の平井茂彦さん(74)が、江戸時代の朝鮮通信使の行列を再現する人形を制作した。「日韓友好に役立てたい」としている。
 朝鮮通信使は朝鮮王朝が幕府に派遣した外交親善使節で、1607年から1811年まで計12回行われた。対馬藩士だった芳洲は、そのうち8回目と9回目の2度、外交文書を作る真文役として随行した。
 人形は、8回目(1711年)の通信使の行列を再現。絵巻物などを参考に紙粘土で形を作り、水彩絵の具で色づけし、約1年がかりで仕上げた。輿(こし)に乗る朱色の服を着た朝鮮の正使と副使、馬にまたがって先導する芳洲、警護役の武士など計100体で構成されている。
 現在、展示できる場所を探しているといい、平井さんは「人形を見て通信使の歴史や、芳洲が説いた誠信の精神に思いをはせてもらえれば」と話している。