初公開となる、江戸から長崎までの道中を描いた絵図(滋賀県草津市草津3丁目・草津宿街道交流館)

初公開となる、江戸から長崎までの道中を描いた絵図(滋賀県草津市草津3丁目・草津宿街道交流館)

 宿場町として栄えた江戸時代の草津の姿を古文書や絵図、浮世絵からたどる企画展「東海道草津宿~街道と旅の資料から~」が滋賀県草津市の草津宿街道交流館で開かれている。江戸から長崎までの道中の景色を描いた計約14メートルの絵図(初公開)など往時のにぎわいを伝える60点が並ぶ。

 同館開館20周年を記念して開く三つの企画展の第1弾。草津宿は東海道と中山道が合流する宿場町で、参勤交代の大名や伊勢参りの庶民ら多くの旅人が往来した。

 徳川家康が、関ケ原の戦い(1600年)勝利の2日後に配下の武将を通して草津村を統治下に置いたことを示す古文書からは、交通の要衝としての同村の重要性が分かる。

 江戸から大坂までの東海道の町並みや周囲の山河、大坂から長崎までの陸路や海路を詳細に描いた2枚の大型絵図「江戸長崎道中図」も展示。草津宿の立木神社も描かれている。昨年8月に市民から寄贈を受けた。作者不明だが、江戸初期~中期の作品と考えられるという。

 名物のうばがもちを売る店や、天井川である草津川の徒歩渡り、矢橋の港、アオバナの花摘みなど、草津宿内外の多様な風景を切り取った浮世絵12点も並ぶ。

 担当した今田知花学芸員は「宿場町としての歴史が、今の草津市の交通の便の良さや街の発展につながっていると知ってほしい」と話す。7月15日まで。月曜休館。観覧料が必要。