京都府はこのほど、丹後ちりめん産地の商談機能強化を目的に、生地見本や商品を一堂に集めた「TANGO OPEN CENTER(仮称)」を設立する方針を示した。丹後織物工業組合や地元市町と共同で、生地の展示から商談まで一貫して行える場を産地内に整え、企業の市場開拓を後押しする。

 丹後地域は国内の和装用白生地の約7割を生産しており、来年に創業300年を迎える。近年は洋装やインテリア分野の開拓が進み、産地を訪れる国内外のバイヤーも増えているが、目的の企業だけを訪問して帰る場合が多く、産地全体のPRにつながらないのが課題だった。

 同組合によると、構想中のセンターは京丹後市か与謝野町に開設予定。各社の生地見本を展示し、興味を示したバイヤーには生産者を紹介して具体的な商談につなげる。ストールやネクタイなど製品の販売や観光情報の発信も検討し、来年をめどに構想をまとめる。

 同日の府議会一般質問で西脇隆俊知事は「創業300年を契機に、丹後地域が世界的な織物産地として発展するよう取り組んでいきたい」と述べた。