本を手にする中井教授(彦根市八坂町・滋賀県立大)

本を手にする中井教授(彦根市八坂町・滋賀県立大)

 滋賀県立大の中井均教授(考古学)が編者を務めた「近江の山城を歩く」が発売された。県内にある約400の山城から70城を選んで城が持つ防御機能などを解説しており、城郭ファン必携の一冊となっている。

 2006年刊行で、平城も載せた「近江の山城ベスト50を歩く」を全面改訂。最新の研究成果を反映させ、山城のみを紹介した。

 豊臣家の大坂城をにらむ徳川幕府の最前線として建てられ防御機能が優れる彦根城や、城域全てを石垣で築いた安土城など、それぞれの特徴を詳説。他にも築城の目的や、彦根市と多賀町にまたがる城主不詳の男鬼入谷城など、近年確認された山城も盛り込んだ。

 概要図や写真も掲載し、各城を4ページで紹介。登城難易度や現地へのアクセス図も配した。中井教授は「本を片手に現地を訪れて、戦国人の工夫と知恵を感じてほしい」と話している。

 A5判で304ページ。全国の主な書店で販売している。2376円。サンライズ出版。