吉田寮からの寮生退去を求めて京都大が提訴したことに抗議する寮生や教員ら(京都市左京区・京都大)

吉田寮からの寮生退去を求めて京都大が提訴したことに抗議する寮生や教員ら(京都市左京区・京都大)

 京都大が学生寮「吉田寮」(京都市左京区)の旧棟と食堂の明け渡しを求めて寮生を相手に京都地裁へ提訴したことを受け、寮自治会が24日に京大で記者会見を開き、請求棄却を求めて訴訟で争う姿勢を示した。一方で、「京大執行部には訴訟の取り下げを求める。訴訟での決着は最善ではない」として、対話への望みをにじませた。

 会見した寮生の文学部4年松本拓海さん(23)は、「訴訟で争うことは学生生活を大きく破壊する。しかし、吉田寮という場を未来に残すためには闘う」と説明した。

 会見に同席した駒込武教授は、5月下旬に山極寿一総長や川添信介理事らと懇談する機会があったと明かし、「総長は『吉田寮生は信用ならない』といった人格的な非難の言葉ばかり口にした。総長に寄せられている情報が一面的なのだろう」と批判した。

 木村大治教授は「寮生は話し合いで問題解決をしようという姿勢を見せたが、大学側がこの機に乗じて寮の自治解体のために一気に出てきた。権力的態度に対抗するのが京大の姿勢と思ってきたのに残念だ」と述べた。

 会見後、寮生や教員らは正門近くでマイクを手に、訴訟に向けた思いを学生らに訴えた。第1回口頭弁論は7月4日に京都地裁で行われる。