北陸新幹線敦賀以西のルート案

北陸新幹線敦賀以西のルート案

 北陸新幹線敦賀(福井県)―新大阪間の整備で、京都府内の福井県境から京都市内までは大半がトンネル区間になることが、国土交通省所管の独立行政法人、鉄道建設・運輸施設整備支援機構が26日公表した環境影響評価(アセスメント)の方法書で明らかになった。一方、ルートは、京都市内で最大12キロもの幅を持たせた5月の案から変わらなかった。


 方法書によると、福井県境から京都駅に至るルートについて、京都、綾部、南丹3市と京丹波町にまたがる京都丹波高原国定公園では貴重な自然が残るエリアを回避し、「主にトンネルで通過する」と記した。これまで京都市中心部は基本的に地下トンネルにする方針を示していたが、山岳エリアもトンネル化する方向となった。
 また、新駅が設置される京田辺市のJR松井山手駅付近と京都駅間については、酒造会社が集まる伏見エリアを回避し、高速走行が可能になるようできるだけ直線のルートにするとしている。
 方法書は環境アセスメントの具体的な内容を記している。建設を担う同機構が今年5月に方針を示した配慮書に対して、ルート案に入る府内市町から地下水や文化財、希少な動植物などへの影響を回避・低減するよう求める意見が出ていた。
 北陸新幹線は2023年春の金沢-敦賀間開業以降、早期に着工を求める声が沿線自治体や経済界から出ている。建設費は2兆円以上が見込まれている。