水中から撮影した水面に浮かぶカエデの葉と清滝川沿いの紅葉(20日、京都市右京区)

水中から撮影した水面に浮かぶカエデの葉と清滝川沿いの紅葉(20日、京都市右京区)

 錦秋の山間をぬうように、ざあざあと流れる高雄地域(京都市右京区)の清滝川。澄んだ空気と清流に映え、川辺の紅葉の色合いもよどみない。天高い秋空を仰ぐと、はらりとカエデの葉が枝から舞い落ちる。


 葉は川面を、ゆらりゆらりと流されていく。その行方を追いかけて水中撮影を試みた。刺すような冷たさが手に染みる。突然現れた珍客に驚いたのか、小魚たちは一目散に逃げ出した。
 水面に向かってシャッターボタンを押した。ゆがんだ青空と鮮やかな紅葉、日光に照らされきらきらと輝く気泡が写っていた。地上で見る紅葉とは一味違った、不思議な光景が広がる。
 その後、小舟のように漂った葉の行方を見守る。早瀬に飲まれ、茶色い葉がたまった水底に沈んでいった。頭上の秋は地表や水面を彩っていく。

◇    ◇

 秋色に染まる京都の街で、さまざまに響く音の風景をカメラを手に探した。