部下と受賞を喜ぶ玉置さん(中央)=大津市・県庁

部下と受賞を喜ぶ玉置さん(中央)=大津市・県庁

 部下の育児と仕事の両立を支援する管理職を表彰する「イクボスアワード2019」(厚生労働省主催)の最高賞に、滋賀県湖南市の金属加工会社「シンコーメタリコン」の広報部長玉置千春さん(46)が選ばれた。子育て中の社員と、そうではない社員の両方に利点があるジョブローテーション制度」などが評価された。

 イクボスアワードは6回目。会社と部下の双方から推薦された応募者58人中、玉置さんを含む2人がグランプリに輝いた。県内では2人目で、女性では初めて。
 玉置さんは入社26年目。外勤の多い営業社員を納期などの面でサポートする営業事務を長く担当し、1月に取締役に就任した。
 「ライフサイクルに合わせて働き続ける姿をイメージできる職場にしたい」との思いから、自身に子育て経験がないことを“強み”に、育休などで生じる職場の穴を埋める側の負担が重くなりすぎないよう目配りしてきたという。
 同社は2015年から7日間連続休暇制度を導入、17年から始めた男性の連続5日間育休とともに取得率は100%という。製造部門の多能工化や営業事務の担当先を2年ごとに交代するジョブローテーションを進め、同僚が休む際のフォローを充実させた。
 育休中の社員が赤ちゃんと一緒に月に1度出社する「育休出勤」も制度化。社内の様子を定期的に見聞きすることで職場復帰しやすくなると同時に、社員の人間関係が密になり、子どもの急病で早退する際に職場の協力が得られやすくなったという。
 玉置さんは22日に大津市の県庁を訪れ、由布和嘉子副知事に受賞を報告した。「みんなで作り上げた取り組みは間違いじゃなかった、と励みになる」「オンとオフの切り替えは業務効率を上げ、会社の人材層を厚くする」とメリットを強調した。