成相寺参詣曼荼羅の複製を前に贈呈式に臨んだ富士ゼロックス京都加藤俊治社長(左)と石坪住職=宮津市成相寺・成相寺

成相寺参詣曼荼羅の複製を前に贈呈式に臨んだ富士ゼロックス京都加藤俊治社長(左)と石坪住職=宮津市成相寺・成相寺

 府指定文化財で現在は京都国立博物館に所蔵されている絵図「成相寺参詣曼荼羅(まんだら)」を富士ゼロックス京都(京都市)が最新のコピー技術で複製した。26日に所有する成相寺(京都府宮津市成相寺)に贈呈した。複製は同寺本堂内陣に7月末まで展示され、参拝者は繊細な複製画を間近で確かめることができる。

 同寺の曼荼羅図は室町時代に制作された。成相寺の境内をはじめ、麓で暮らす人々や天橋立、智恩寺(同市文珠)の様子などが色鮮やかに描かれており、当時の地域の繁栄をうかがうことができる。

 同社は、伝統文化の継承に貢献する活動として歴史的文書などの複製を2008年から行ってきた。曼荼羅図の複製は富士ゼロックス製のレーザー複合機を使った。原本に使われている金色や朱色、白といった日本古来の伝統色を再現し、和紙に印刷することに試行錯誤したという。

 贈呈を受けた成相寺の石坪弘眞住職(58)は「参詣曼荼羅の姿が基礎となって史跡指定や日本遺産認定がされた。当時の成相寺の姿をしのび、現在と見比べてもらいたい」と話した。

 午前8時~午後4時半。要拝観料。