【資料写真】京都府立乙訓高校

【資料写真】京都府立乙訓高校

 京都府教育委員会は27日、府立乙訓高(長岡京市)の50代女性非常勤講師が5月下旬に行われた英語の中間テストで生徒の答案を書き換え、点数を上げていたと発表した。改ざんされたとみられる生徒は延べ25人に上る。講師は「赤点ぎりぎりの生徒の成績を上げてやりたかった」などと説明し、同日付で退職した。

 府教委によると、講師は担当する3年生の英語の3講座、延べ87人が受けた中間テストで、誤答を正答に改ざん。選択問題の解答の数字に鉛筆で線を書き加えたり、消しゴムで一部を消したりし、「1」を「4」に、「2」を「3」に、「3」を「2」に直すなどした。1問1点で、講師は「3~5点分を書き換えた」と説明したという。

 今月7日に保護者から連絡を受けて学校が答案を回収し、8人分で改ざんの跡を確認。答案を廃棄したものの『違和感を抱いた』と話した生徒数や講師の説明から、延べ25人が改ざんされたと判断した。3講座とも赤点はなかった。

 講師は昨年4月に採用。採点は決まりに反して自宅で行っていた。書き換えは今回だけだったとし、「補習で頑張った子の点も上げた。指導が点数につながらず、プライドもあり行った。取り返しのつかないことをし、本当に申し訳ない」と謝罪したという。

 今後、7月の期末テスト後に、講師の担当外の生徒も含めて再テストを行う予定。京都市上京区の府庁で記者会見した同高の越智雅之校長は「評価の信頼性を損なう行為で大変申し訳ない。講師にプレッシャーをかけたことはないが、本人に焦りがあったのかもしれない。再発防止に努める」と述べた。