アンケートに寄せられた高校生の声

アンケートに寄せられた高校生の声

 亀岡は良いまちだが、住み続けたいとは思わない-。京都市近郊のベッドタウン京都府亀岡市が高校3年生に行ったアンケートで、こんな意識が浮き彫りになった。8割以上が「住み心地は良い」と答えたものの、「住み続けたい」と「(一度転出しても)戻ってきたい」はそれぞれ1割以下。市は「人口減少の歯止めに対策が必要」と危機感を募らせる。

 市人口は2002年から減少が続き、特に20代前半の転出者が多い。2021年度から10年間のまちづくり指針となる市総合計画策定に向け、若年層の意識を探ろうと、初めて実施した。
 7月、市内にある亀岡高と南丹高に依頼し、計436人から回答を得た。うち市内在住者342人に住み心地を聞くと、「とても良い」「まあ良い」は計86%と好評だったが、卒業後も住み続けたいかの設問では「いずれは引っ越したい」がトップの34%。「住み続けたい」(7%)や「引っ越しして、また戻りたい」(6%)は少数だった。市外に出たい理由は「進学先、就職先に通うのが困難」が38%と最多で、「実家を離れたい」(32%)、「都会に住みたい」(20%)と続いた。
 さらに、市外から通学する生徒の60%が「亀岡に移住したいとは思わない」と答え、「移住したい」の11%を大きく上回った。
 市企画調整課は「進学で一度離れるのは仕方がないが、子育てを機に戻ってもらうための政策が重要になる」と分析する。
 また、自由記述では、来年1月完成の府立京都スタジアムに厳しい意見が目立った。「Jリーグ京都サンガFCを広めて」という前向きな声もあったが、「亀岡の良さが乱されそう」「住民投票もせずに進めないで」「幅広い世代が楽しめる施設にすべき」との声がみられた。市の掲げる「世界に誇れる環境先進都市」という目標に対し、「スタジアム建設と整合性が図れていない」との批判もあった。