男子100メートル準決勝 2着で決勝進出を決めた桐生(右端)。左端は1着の小池。中央は3着の飯塚=福岡市・博多の森陸上競技場

男子100メートル準決勝 2着で決勝進出を決めた桐生(右端)。左端は1着の小池。中央は3着の飯塚=福岡市・博多の森陸上競技場

 世界選手権(9~10月、ドーハ)の代表選考会を兼ねた陸上日本選手権が27日、博多の森陸上競技場で開幕し、男子100メートル準決勝1組で桐生祥秀(日本生命、洛南高―東洋大出、滋賀県彦根市出身)が10秒22(追い風0・2メートル)で2着に入り、28日の決勝に進んだ。10秒09で同組1着となった小池祐貴(住友電工)も決勝進出。桐生の予選は10秒31(向かい風0・4メートル)だった。

 男子100メートルは、長い歴史を持つ日本選手権で初めて9秒台の自己ベストを持つスプリンターが2人そろった。前日本記録保持者の桐生は準決勝1組で小池に先着され、2着。「(小池に先着されたことは)ちゃんと見えていた。とりあえず決勝に行ければいいと思っていた」と、緊張感を漂わせながら強気な言葉で振り返った。

 予選は序盤で軽やかに抜け出し、終盤は力を抜いて10秒31。準決勝は右隣の小池と中盤まで並走したが、終盤に差を付けられた。2位通過を確信してゴール前で流し、10秒22。小池とは0秒13差、全体では5番手のタイムだった。

 10秒0台を連発した今月2日の布勢スプリントの後、さらにギアを一段階引き上げる練習に取り組んだ。一歩の力を大きくするためにジャンプ練習などを多めにこなしたといい「決勝で(成果が)どう出るか」と話す。2着に終わった準決勝については多くを語らず、大勝負となる決勝に向けて言葉を費やした。「落ち着いて、中盤から後半にかけて集中して走りたい」と前を見る。

 決勝を前に難なく大会タイ記録を出したサニブラウン、好調の小池ら日本選手権の歴史に残る強力な布陣の中で、桐生は今季徹してきた自らの走りに集中できるか。