京都府木津川市山城町神童子の山林に建設が計画されていた大規模太陽光発電所(メガソーラー)について、開発事業者が計画を断念したことが27日、分かった。この日までに市に「計画を白紙撤回する」と連絡があったという。メガソーラーを巡っては、自然災害の被害拡大を懸念し、周辺住民が開発に反対を表明していた。

 市によると、26日に事業者から、「地元の合意が得られなかった」として計画を撤回するとの連絡があったという。

 事業者は「リニューアブル・ジャパン」(東京都)。市などに説明していた計画では、山林を開発し、47・6ヘクタールの敷地に太陽光パネル12万枚を設置するとしていた。年間発電量は約8千世帯分を想定し、関西電力に売電する予定だった。

 しかし、建設予定地の下流には、1953年に南山城水害で多くの被害をもたらした天井川の鳴子川がある。開発で山林の保水力が弱まり、豪雨時に土砂などが川に流入して氾濫の危険性が高まるとして周辺住民が反対を表明。同市議会も今年3月定例会で、計画への反対と太陽光発電設置・管理の規制条例を求める住民からの請願を全会一致で採択していた。