男子フリー79キロ級で高校生王者となった網野高の高橋夢大(上)=駒沢体育館

男子フリー79キロ級で高校生王者となった網野高の高橋夢大(上)=駒沢体育館

 6月中旬に行われたレスリングの全日本選抜選手権で、京都府立網野高3年の高橋夢大(ゆうだい)が男子フリースタイル79キロ級を制し、同選手権の男子では初の高校生王者に輝いた。17歳とは思えないパワーとスタミナ、勝負強さを発揮。2024年パリ五輪を見据える期待の星として注目度が増している。

 非五輪階級のフリー79キロ級は大学生や社会人ら出場者4人で、総当たりのリーグ戦で順位を競った。高橋は初戦を1-3から逆転勝利。2戦目も1-6から試合をひっくり返した。大学生選手を相手に果敢にタックルを仕掛け、粘り強く背後を取るなどしてポイントを奪い返した。「攻めるしかなかった。力を全部出し切ることを考えていた」と頬を緩めた。全勝で頂点に立ち、会場を沸かせた。

 静岡県出身で小学生から競技を始めた。親元を離れて網野高へ進むと、努力家の才能が開花。誰よりも遅くまで練習し、昨年の全国高校総体(インターハイ)で初優勝した。昨年末の全日本選手権では同79キロ級で3位に入り、飛躍の予感を漂わせた。

 普段の性格は真面目で穏やか。全日本選抜で優勝した直後も「大舞台に緊張して脚を取られたけど、勝てて自信になった。壁を越えられた」と冷静に喜びを語った。

 高校では主将を務め、チームを引っ張る責任感が強い。試合に負けると、翌日まで涙が止まらなかったこともあるという。将来の五輪へ夢を膨らませつつ、まずは今夏のインターハイで2連覇に挑む。