修理が完了した本殿と岳眞杜宮司(近江八幡市安土町常楽寺・沙沙貴神社)

修理が完了した本殿と岳眞杜宮司(近江八幡市安土町常楽寺・沙沙貴神社)

台風21号で北側の屋根が飛んだ沙沙貴神社本殿(2018年9月撮影、同神社提供)

台風21号で北側の屋根が飛んだ沙沙貴神社本殿(2018年9月撮影、同神社提供)

 昨年9月の台風21号で屋根が大破した沙沙貴神社(近江八幡市安土町常楽寺)本殿の修復が完了した。中世に近江国の守護として栄えた武家「佐々木源氏」の氏神として知られ、全国の佐々木姓ゆかりの人から義援金が寄せられるなどして完成にこぎ着けた。

 本殿は1848年に建てられ、県指定文化財になっている。台風21号では檜皮(ひわだ)ぶき屋根が吹き飛ぶ被害を受けた。

 修復費用は約2700万円。行政の補助があるものの、倒木の処理費がかさんだことなどから一時は着工が危ぶまれた。神社は氏子や地域住民に寄付を呼び掛けたほか、クラウドファンディングも活用。佐々木氏ゆかりの人を含む約千人から約4千万円の善意が寄せられた。

 アイドルグループ「ももいろクローバーZ」メンバーの佐々木彩夏さんにちなんで同神社が「聖地」として人気を集めたこともあり、ファンからの支援もあった。

 岳眞杜(おかまもり)宮司(81)は「多くの人の支えで再出発できた。また皆さんに訪れてもらえれば」と話している。

 現在は本殿透塀を修理しており、義援金を充てる一方、引き続き寄付を募っている。同神社0748(46)3564。