貴船・鞍馬山国有林の森林再生計画策定に向け開かれた第1回検討委員会(京都市上京区のホテル)

貴船・鞍馬山国有林の森林再生計画策定に向け開かれた第1回検討委員会(京都市上京区のホテル)

 昨年9月の台風21号で倒木被害が相次いだ京都市左京区の貴船・鞍馬山国有林の再生に向け、林野庁近畿中国森林管理局は25日、京都市上京区で森林再生計画検討委員会の初会合を開いた。山林に残る倒木の処理方法や、森林再生に向けた植生のあり方などについて本年度中に計画をまとめ、来年度以降、実行していく予定。

 昨年の台風では、同国有林220ヘクタールの内、南向き斜面を中心に53カ所、12・93ヘクタールで風倒木被害が発生した。住居や道路などに影響のある倒木はすでに撤去したが、被害が広範囲にわたっており、倒れたまま残る木も多く、2次被害の防止策は継続中だ。

 委員会では、地元を代表し藤谷哲也貴船区長が、今回被害が出た場所が、これまでも雪害で倒木が発生した地域だったことを指摘。「植林すべきでないところに植えてしまったのでは。今までの植林事業の反省がないと今後の再生もない」と訴えた。

 森林の再生に向けてほかの委員からは、鞍馬の火祭など地域の年中行事に貢献できる植生とする視点や、景観への配慮を求める声などもあった。また、幹が折れた倒木は3~5年で根の力がなくなり土砂災害の恐れが高まり、根ごと倒れた場所では夕立でも災害を引き起こす可能性があるとして、警戒を求める意見も出た。