「アグリ宮荘」の組合員の家族らが作るあんパン。地元産の米粉が使われている(東近江市宮荘町・アグリ宮荘)

「アグリ宮荘」の組合員の家族らが作るあんパン。地元産の米粉が使われている(東近江市宮荘町・アグリ宮荘)

 滋賀県東近江市宮荘町の農事組合法人「アグリ宮荘」が地元産の米粉を使って作るあんパンが人気を集めている。パン生地のふんわりとした食感が特徴で、販売したイベントでは、毎回ほぼ完売する。同法人は「農業の活性化につなげたい」としている。

 農産物の高付加価値化を進める「6次産業化」の一環で2018年1月、試作に着手。生地に配合した米粉には、同町で収穫された県のブランド米「みずかがみ」を使った。

 同法人の組合員の家族などが、ふんわりとした食感を目指して、米粉と強力粉の配合比や、生地の発酵時間などの調整を繰り返した。主婦諏訪とし子さん(74)は「焼いても生地が膨らまなかったり、食感が悪かったりと苦労の連続だった」と振り返る。レシピを決めるまでに約3カ月を費やした。

 中身も、つぶあんに加えて、モモやレモンなどが入った約8種類を用意し、販売品の種類を増やした。

 同年5月の同市五個荘地区で開かれた「てんびんの里ふれあいウォーク」の会場で初めて販売したところ、約300個が完売した。その後も売れ行きは好調で、定期的に市内のイベントなどで100~200個程度を販売している。数時間で完売したこともあったという。

 22、23両日には、約千本のアジサイが咲く同町の宮荘川沿いで販売。材料の米粉に興味を持ち、購入する人々が多く見られた。

 同法人組合員の塚本真典さん(60)は「農産物の活用を広げることで、地域の農業を支える仕組みづくりを今後も考えていきたい」と語る。

 あんパンは各種120円。今後も主に市内のイベントで販売予定。